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		その山は突如、牙を向く
		死者58人、行方不明者5人が犠牲となった
	

	
		「息子さんの車があります」
		警察からの連絡で、御嶽山の麓まで駆けつけた
		所清和さん(愛知・一宮市)
		噴火直後からマスコミを通じて、
		情報を呼びかけるも、想い届かず…。
		息子・祐樹さんは交際中の彼女と山に登り、
		ともに命を落とした
	

	
		持ち帰った遺品のカメラ
		挟まっていたSDカードから写真を取り出すと
		山頂で幸せな息子と恋人の姿が残っていた
		自分の知らない姿―
	

	
		父が1番好きな写真…
		ひまわり畑で写る息子と恋人
		思春期を迎える頃から、会話はなくなっていった
		家族の、息子のキモチがわからなくなっていった…
		父は、息子を探す旅に出ることを決めた
		2人の思い出の場所を巡った
		そして、2人を思い、自宅でひまわりを育て始めた
		「息子は何を思っていたのか?」
		写真を手がかりに始めた、終わりなき旅―
	

	
		あの日、父と出会った1人の記者
		膨大な取材テープを見る中で
		噴火から3年を前に『ある映像』を見つける
		取材対象者と過ごした長い月日…
		取材者として、家族のキモチを考えるなら
		この映像をどうするべきなのか…